第16回 御木本メソッドアカデミー講師認定希望者のためのセミナー

2018年12月27日、加賀町ホールにて第16回 御木本メソッドアカデミー講師認定希望者のためのセミナーが開催されました。
今回のテーマは「データ表4枚目の計測の前に」と題して、上腕と肩甲骨の関係や、演奏時に重要な脚や腰の使い方についてお話ししました。
カラダの構造を理解し、正しい筋感覚を生徒自身に実感させることによって、自然で無駄のない動きを効率よく学ぶことができます。

講師は本村久子特別講師です。

「豊かで深い音量が出せない・・・」という受講生の悩みを聞き、背面から腰にかけて連動して働く筋肉を使って、上腕の重みをたっぷり乗せるトレーニングを指導しています。

腕の骨格模型を使って、その構造と機能を学びました。腕は指先から肩甲骨までを指し、その間にある複数の関節の連動によって音に表情が生まれます。

チューブを使って、腰まである大きな背中の筋肉を動かしています。体験者から「気持ちいい~!」という声が次々に聞こえてきました。

後半は、モデル生徒さんにワンポイントレッスンを行いました。

指のみでなく足腰に意識を向けることによってカラダ全体が連動し、より深みのある立体的な音色に変化します。
本村特別講師のユニークな指導法の数々に興味津々でした。

ピアノ演奏は大変複雑で、脳からON/OFFの拮抗に対する適切な命令を出せないことが、肘や手首等が固くなる原因のひとつになります。
脳から正しく命令を出すためには、まず正しい筋感覚を養うことがとても重要で、ただ表面的に動きの真似をして速く動かそうとしても効果がないことがよくわかりました。

暮れのお忙しい中、全国各地からたくさんのご参加をありがとうございました!

2019年も、より充実したセミナーを開催できるよう努めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします!